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ミックスボイス

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楽な喉で高音を歌う声。それがミックスボイス(=ミドルボイス。以下同義)です。

ミックスボイス(ミドルボイス)トレーニング

高音域を楽に歌いこなす歌手が欧米に多いのを見れば分かるように、ミックスボイスのトレーニングは欧米でより盛んに行われています。

本校講師スタッフは、1995年の開校以前から欧米のボイストレーニング研究に取り組んでいます。特にミックスボイスは重要なトレーニングとして、基本レッスンに組み入れています。

ボイトレではミックスボイスは基本テクニック

ミックスボイスはボーカル必須の基本テクニック。こんな感じの声です。

 

声帯を使ってミックスボイスを説明して行きましょう。ボイストレーニング時はもちろん、あらゆる場面において、私達が自分の楽器である声帯について少し知っておくのは良い事です。

声帯は、喉仏の中で水平に(前後に)横たわる一対の筋肉です。発声時は左右から合わさるように閉じ、その隙間を息が通ることで振動します。

【声帯断面を正面から見る

声帯の断面図を正面から見る

声帯の振動だけでは輪ゴムを弾いた程度の音量しかありません。胸、口、頭蓋などの空間に共鳴することで初めて声として認識されます。

比較的上質なレッスンを行うボイトレ教室やボーカルスクールは、共鳴の練習を重視します。

声帯が高音(ミックスボイス)を出す様子

ミックスボイス時の声帯を上から見てみましょう(比較して理解しやすいよう、他の発声時の状態も記しました)。

声帯の振動パターン

(図の上=本人の前、図の下=本人の後ろ)

地声で歌う時の声帯は、全長の長さで振動します。

一方、ミックスボイスやヘッドボイスに見られるような、一部分だけの短い振動は高い周波数(高音)が楽に出ます。

ギター演奏に例えれば、地声は解放弦(どこも押さえない)を弾いた音。弦を短く押さえた音がミックスボイスやヘッドボイスです。このテクニックをショートニングと呼びます。安定した高音発声には不可欠です。

ミックスボイスは怒鳴らない

ショートニング・テクニックを知らない多くの人は、お腹から強く息を吐いて高音を出してしまいます。それは単なる怒鳴り声です。

テレビに出たり本を書いているトレーナーの多くが、ミックスボイス理論について長々と語った後に実演してみると、ミックスのかけらもない怒鳴り声を出しています。

ミックスボイスが続かない?

お腹の力で高音を出すのが正しいと思い込んでいる人は、その声がミックスボイスだと思い込んでいるようです。

多くの人が、ミックスボイスは「疲れる」あるいは「続かない」と悩んでいます。

疲れたり、続けられないなら、それはミックスボイスではありません。

お腹にも横隔膜にも力を入れてはいけません。ミックスボイスはパワフルですが、力んで出す声ではないのです。

疲れて高音が続かない人は、力んで喉に負担を掛けています。正しいボイストレーニングで、強くて疲れない本当のミックスボイスを身に付けましょう。

高音ボイトレの要となる喚声点のクリア

世界中どこの国でも、地声からミックスボイスへの切り替えは歌の重要ポイントです。各国それぞれに、その切り替えを指す固有名詞があります。

一般的にはブリッジと呼びます。日本語では喚声点です。

喚声点の音の高さは、一般的な男声でミドルCの上のE♭辺り、女声でその上のB♭辺りと言われています。

下図の鍵盤の緑色のマークが喚声点。そこから上がミックスボイスです。オレンジ色のマークから上はヘッドボイス域です。影のある鍵盤はピアノのミドルCです(ギターなら2弦の1フレット)。

テノールの音域とブリッジ

 

ソプラノの音域とブリッジ

 

男声でも女声でも低めの音域を持った人がいて、彼等のブリッジは少し低いです。

バリトンとアルトのブリッジ

 

地声の高めの音域で失敗するパターン

ブリッジで急に声質が変わるわけではありません。地声はブリッジに向けて少しずつ伸びやかに軽くなるようトレーニングし、滑らかにミックスボイスに移行すべきです。

多くの人は低い声の出し方のまま高音まで行こうとするので、ブリッジのいくつか前の音で喉が苦しくなり声を張り上げています。地声の音域で特に注意すべきは、ブリッジ近くの3、4個の高音を緊張せず普通の声量を保つ事です。

女性は張り上げる傾向が男性よりは少ないですが、裏声が混じって軽くなり過ぎる傾向が見られます。

リップロール(リップバブル)の効果

こうしたブリッジ近くの地声の絶妙なコントロールは、ミックスボイスにつながる重要なカギです。

この音域は特に、喉仏の位置や顔のインナーマッスルに影響を受けます。喉仏や顔の筋肉を安定させ、ミックスボイスを出し易くするトレーニングの一つとしてお勧めしたいのがリップロールです。

正しくやれば劇的な効果があります

あちこちのボイトレ教室やスクールで実践され、今や多くの人が知るリップロール・トレーニングですが、正しいやり方はあまり知られていません。

他の練習ではなかなか鍛えにくい顔の奥のインナーマッスルが、正しいリップロールによって効率良く鍛えられます。鍛えると言っても特に強くやる必要はなく、ごく普通の音量で効果が得られます。

リップロールは漠然と練習しても効果は無いのです。正しい知識を持つトレーナーのもとでトレーニングすれば劇的な効果が現れます。

【リップロールのデモ音声】

 

よろしければミックスボイスの出し方を知る5つのヒントのページのQ&Aも併せてご覧下さい。

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