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 3. 声優・俳優の悩みを解決する4つのQ&A

Q 3.1 滑舌よくしゃべると喉が疲れてしまいます

順番的に言って、共鳴を活用した発声の基礎が充実する前に、滑舌を意識した練習に時間をかけすぎると、喉に負担が掛かるようになり疲れやすくなります。

そして、声優・俳優やアナウンサー等の会話発声では「発声」よりも「発音」を求められる事が多いので、言葉を明瞭に発音しようと母音に合わせて口を動かす人が多いようですが、そのように口のレベルで滑舌を意識すると上半身が緊張し、リラックスした発声が難しくなります。これも喉を疲労させます。

口の動きが明瞭な母音を作るわけではありません

音声の大半は母音で構築されており、母音に滑舌のカギがあるのも事実です。母音をスムースに発声するそのためにこそ、口、そして喉はリラックスさせておきたいのです。

「滑舌の基本となる母音コントロールも本来は自由でリラックスしたものです。声帯が自由な状態にあれば、その周辺部である喉や顏の筋肉もリラックスして仕事がしやすくなります。結果的に母音のコントロールは、目の奥などかなり声帯から遠い場所で活発に行なわれ、口でさえもその仕事から解放されます」(本HP「声優・俳優の会話発声」より)

今にもしゃべりそうな表情の猫真に自由で身軽な母音が作られる場所は、口や喉ではなく(補助的には使います)目の奥や軟口蓋の上です。そこに言葉の力が宿ります。言葉を発すれば表面上一番大きな動きは口に現れますが、それはメインの原動力ではありません。それは顔の奥で起きた運動の余波です。多くの人は余波を鍛えようとしますが、原動力を鍛えた方が表現も発声も楽になります

訓練を積み、口を原動力にすごい速さでしゃべる人もいます。しかし、その声からは自然体の美しい響きが失われ、まるでロボットのような発声になります。

今さら確認するまでもありませんが、明瞭である事は発声の目的ではなく必要条件。発声の目的は伝える事です。大切な事ほど、口や喉では伝わりにくいものです。よく「目は口ほどにものを言う」といいますが、実際にその目の奥には言葉作りのパワーが宿るのです。言葉を作る理想の場所も、感情の作られる場所もほぼ同じ、目の高さに存在します。

声優・俳優の会話発声」のページにも沢山のヒントが見つかると思います。よろしければそちらもご覧下さい。

3.2 感情を込めると声がひっくり返る時があるのです

発声と共に感情が湧き起こると、呼気(吐く息)は平常時よりも強まり、声帯も強く閉じます。呼気と声帯のバランスが釣り合えば、感情のエネルギーは声に力を与えます。

ただ、呼吸が感情の影響を受けやすいのに対し、声帯の方は影響が届きにくいため、呼気だけにエネルギーが注がれ、準備不足の声帯を弾いてしまう(声帯が閉じていられなくなる)事が時々起こります。それで声がひっくり返ります。

突然の強い息も受け止められるよう、声帯の適応力を上げておくのは大変有効です。ただし、強い息を正面から受け止める耐性だけが適応力ではありません。

怒りの表情のイラスト感情エネルギーの受け取りに成功し、声帯が適応力を発揮する時も、単に強く閉じて対抗するのではなく色々な方向に伸びる筋肉群のバランスを取って抜け道を作り、息を逃がしています。そもそも息が通るから声になるのです。実のところ強い呼気に正面から抵抗すれば弾かれる事になります。感情からフィーリングよりも緊張ばかりを受け取ると、呼気と声帯は正面から押し合うことになり、声帯が弾かれる確率が高まります。

声帯の適応力を伸ばす練習にはちょっとした助っ人が必要です。その助っ人は、声帯と共に感情に反応し、声帯の動きをサポートしてくれる顔のインナーマッスルです。大多数の人の声帯が、呼吸筋に比べて感情の影響を受けにくいのも、顔が運動不足で声帯の動きも重くなっているからです。顔と言っても表層の表情筋ではなくもっと奥です。顔というより頭蓋内部の筋肉です。

3.3 滑舌のせいか、声が通らないせいか、言葉が伝わりません

言葉が伝わらない原因は滑舌か?声の通りか?人によって違うでしょうが、どちらの場合でも重大問題です。普段の会話では言葉が通じるのに、役者として話した時だけ通じないなら、基本的に滑舌の問題ではないでしょう。

滑舌(言葉の明瞭度)がどうしても気になる場合は、Q3.1を読み、文中「多くの人は余波を鍛えようとしますが、原動力を鍛えた方が表現も発声も楽になります」の意味を理解した上で練習すれば、舌の力も抜けてより安定性が増すでしょう。では、声の通りについて解説しましょう。

声が通るためにはある程度の声量は必要ですが、怒鳴るのではなく共鳴(体内各所の響き)を利用します。胸や口腔も響きますが、最もよく響くのは頭蓋です。息がスムースに流れる事でそれぞれの場所が響いてきます。

喉を開くという事

喉を開くという事が本当に上手く行くと、その空間で増幅された共鳴が、声をより活発化させます。更に、喉仏が後ろに引き付けられて、声帯の振動を頸椎(=首の骨)に直接伝えるので、背骨を通して全身の骨格にその響きが伝わります。これらの条件整備で声の通りは飛躍的に改善します。

あくびで喉を開く練習も一般によく行われますが、これは加減を知る事も大切です。あくびで喉仏が下がると喉の開放感が感じられますが、あまりオーバーにやると下向きの緊張が強くなり、他の感覚がぼやけてしまいます。最も重要な感覚は「軟口蓋や頭の中の筋肉が上に集まる感じ」です。大別すれば上向きのフィールで、必ずしも下向きのフィールと相性が悪い訳ではありませんが、下向きのフィールがあまり強いとぼやけてしまいます。

あくびをする猫上向きのフィールと、下向きのフィール。これらは、それぞれに協調する沢山の筋肉運動で成り立っています。この2チームがバランス良く拮抗すると、ベストな加減で喉が開いて声が響きます。

社会生活に毒されていない自然体のお手本として、赤ちゃんや動物の名がよく挙げられますが、彼等は筋力のバランスが良いので普通にあくびをしても上向きのフィールを強く宿しています。

上下バランスの話をしたら、もう一つ大切なバランスの話をすべきでしょう。実際そちらのバランスこそが声を通す仕事の主役です。話しが長くなるので次の質問Q3.4でそれについて触れたいと思います。

3.4 声を前に出せと言われますが、どうしても上手くいきません(汗)

次の2つの場合を除いて、声を前に出すべきではありません。

・ 元々そんなに意識しなくても楽に声が前に出てしまう

・ 一時間練習したら、快適な感じでそのフィーリングが分かった

「声を前に出せ」という一言は、昔からある迷惑なアドバイスの定番で、何も考えずこれを口にするトレーナーは今も大勢います。声が前に出てない印象の人は、前への意識が足りない訳ではありません。そういう人は声が前に出る「ある準備」が不足しているので、その状態のまま無理に前を意識させられても苦しいだけです。

「練習が足りない」「根性が足りない」のではありません。聞いた感じの印象だけで安易なアドバイスをする人が多いのです。根性だけで前に出し続けていれば、そんな感じの声になる事もあります。しかしその時の声は緊張だらけの発声になります。声帯にも重い負担が掛かります。

人は、架空で何かしらの動きをイメージする(声を前に出すのもそう)だけであっても、そのイメージに合わせて身体のどこか奥の方で筋肉が動くものです。そして筋肉運動というものは全て、複数の筋力がバランス良く絡み合い、釣り合う事で快適になります。多くの場合(発声に働く筋肉群もそう)、作用と反作用という反対勢力の釣り合いがその快適さを生みます。一方向だけに強く動こうとすれば人は緊張します。

多分あなたは声を出す時、前の一方向だけにしか筋力が働いていないか、或いは声に方向性そのものをイメージ出来るほど筋力が充実していないか、そのどちらかだと思います。

簡単に言えば「前向き」の筋力と、反作用となる「後ろ向き」の筋力が釣り合っていれば、声を前に出す事は快適になります。一時間練習してみて快適なイメージが持てない場合は「後ろ向き」の力が不足していると想像できます。前向き、後ろ向き、と言ってもそれぞれに大小たくさんの筋肉が協調に参加します。どれがどのくらい足りないかは個人差が大きいです。同じ人でも母音によってバランスは違います。快適に前に出ていると感じてる人でも、これら前後バランスが全て音域で良好に釣り合っていると過信しないことです。

色々な方向に伸びる筋力イメージ

この前後バランスの他にも(多くの場合、呼吸の時点で)上下バランスというものがひっそりと稼働します(Q3.3参照)。上下バランスの主な仕事は声を深く響かせる準備です。その深さにピントを与え、声の伸びや通りの良さを生み出すのが、この前後バランスの主な仕事です。深さとピントが両立すれば、その声はもうオールマイティーです。その声なら前に出そうが、感情を入れようが、滑舌よくしゃべろうが自由自在です。こうした条件を揃えるため、それに適した練習を厳選しこれを実践する事が必要です。

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Q&A 2.1「練習してるのになぜ上手くならないの?」が特にお勧めです。

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