歌や声の発達は、練習時間の長さで決まる物ではありませんが、出来れば時間など気にせず、好きなだけボイトレに集中したいものです。
ボイストレーニングが自宅で練習できれば最高
練習に掛けた時間よりも練習に注いだ集中力の方が大事です。
ただ、自宅で時間を気にせず練習に集中できる環境の人はあまりいないと思います。時間制限のある音楽スタジオやカラオケボックスで練習する人は多いでしょう。
では、ウォームアップにかけた時間は練習時間にカウントしないものとして、二十分の練習時間を目安にして下さい。厳選された練習メニューならそれで確実に上達します。仮にウォームアップに二、三十分掛かると想定すれば全体で一時間弱です。
毎日それだけの時間を、ボイトレのために使うのは難しい人が多いかと思います。
アマチュア志向の人のボイトレ
アマチュア志向の人は一度の練習が充実していれば、このサイズの練習は週1回程度で良いです。
他の日は、調子を保つために時々軽めのウォームアップをこなして下さい。それも毎日でなくて良いです。楽しい趣味として長く続けるには、無理のない範囲で生活に取り入れる方が良いと思います。
もちろん効果はバッチリ出ます。耳の肥えた人も納得の歌唱力が現実の物となります。
プロ志望の人のボイトレ
あなたがプロ志望者なら、練習時間と頻度は、アマチュア志向の方のそれぞれ倍を目安にして下さい。
一回のボイトレ練習時間はウォームアップとは別に四十分。それを週二回。
日々のウォームアップもこなして下さい。プロスポーツ選手などの厳しい練習条件に比べたら随分ゆるいかも知れませんが、かけた時間よりも最高のメニューを最高の集中力で行なう方が大切です。
体力と時間に余裕があるなら、もっと長時間やっても構いません。集中力が続くなら4時間でも5時間でもOKです。それだけやれば良い練習になります。ただし、それで安心して次の日からテンションが下がらない事と、長時間の発声による喉の疲労には細心の注意をして下さい。
自宅以外にもお得な練習場所の穴場が
音が漏れる心配もなく、時間も気にしないで良いという事で、車の中をボイトレや歌の練習場所にしている人もいます。
確かにほとんどの車はオーディオを搭載してますし、録音した最新回のレッスンを流して復習も出来ます。歌の練習も出来ますね。
ただし運転しながらの練習は危険なので、駐車場などに停めてボイトレに集中する事をお勧めします。
ミニキーボードも持ち込んで苦手な音域や得意な音域、失敗した箇所の音の高さなどを確認すると練習のクオリティーがグっと高くなります(ピッチが正確なものが必要です。ヤマハやカシオは楽器メーカーなので、オモチャ的な外観でもキチンとした製品を出しています。おすすめです)。
スマホのアプリケーションでもピアノアプリなどが沢山あります。検索してみると良いでしょう。
スマホやパソコンでボイトレ動画を流し、練習のガイドにするのはお勧めしません。ボイトレ動画は間違いが多いからです。偏った筋肉の使い方がクセになると後で直すのに時間がかかります。
オンラインレッスンのメリット
2020年の春以降、オンラインレッスンの数が飛躍的に増えました。
遠くまで出掛けなくても、ご自宅や近所のカラオケ等でレッスンが受けられる事はなかなかのメリットですが、レッスン前に手軽に自身でウォームアップしておける事が、何よりも大きなメリットですね。
30分程度ご自身で準備を整える事が出来ると、レッスンではより高いレベルまで訓練を進める事が出来ます。
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